通史編近代社会運動(一)

 第一次世界大戦後、日本の社会運動は暗い谷間の閉塞状況を脱し、いわゆる大正デモクラシーの潮流のなかで新たな地平を拓いていくことになる。
 福岡県における社会運動は、官営八幡製鉄所の大争議(大正9年)、いわゆる「溶鉱炉の火は消えたり」をはじめ全国的に注目される運動が数多く展開された。
 本書は、(一)福岡県無産政党運動史、(二)福岡県労働運動史、を記述内容としている。(一)は第一次世界大戦後から戦時体制期までの約25年間、(二)は第一次世界大戦後から日本労働総同盟第一次分裂(大正14年5月)前までの約8年間を対象時期としている。