通史編近代産業経済(二)

 本巻は、福岡県の産業・経済に関する通史で、対象とする時期は明治末・大正初年から昭和10年ころまでのおよそ25年間である。この時期に、福岡県の産業・経済は、官営八幡製鉄所に代表されるような重化学工業の躍進がみられるとともに、明治期に興隆をみた石炭産業がさらに発展をとげ、農業や在来的産業なども改良と工夫を加えて持続的な成長を図り、また多数の都市が競いあって発展をとげており、福岡県は全国のなかでも「経済雄県」としての地位を築いた。このような福岡県の産業・経済について、全体をまとめて詳細に叙述し、また分野ごとに通観するのは初めての試みである。
 本巻は、第1編総説(第1章)、第2編産業(第2章〜第10章)、第3編財政・都市(第11章〜第14章)という3編14章構成をとっている。産業に関しては、農業・農村社会、水産業、石炭鉱業、重化学工業、通信事業、電気事業、金融業、会社企業を取り上げている。