近世史料編福岡藩 浦方(一)

 福岡藩は玄界灘・響灘の長い海岸線に点々と所在する浦々の生業・生活を支配したが、藩にとって上方はじめ各地との交易は重要であった。さらに長崎警備を隔年に担当したり、朝鮮通信使の来朝に応接する役割も担っていたために、浦から多数の水夫を徴発しなければならなかった。さらに外国船の漂流・漂着の取締りのこともあり、海や浦方への関心は深かった。
 本巻には、福岡藩の浦方全般にかかわる法令である浦役所定・同奉行法則を収め、また箱崎浦について同浦の山崎家文書・明石家文書により、天正4年以降寛政13年までの個々の文書を載せている。