自由民権運動

 本史料集は明治12年から18年までの、福岡県の自由民権運動に関する史料を、特に未刊の原史料の復刻に重点をおいて編集したものである。
 第一部の「諸結社史料」では、筑前の向陽社と筑前共愛会、筑後(久留米)では千歳会、筑水会を、さらに筑後(柳川)では有明会、白日会などの関係史料をとりあげた。筑後(柳川)では永江純一、渡辺村男旧蔵の一次史料を豊富に利用した。ただし、筑前は民権運動関係ではまとまった家文書がなく、玄洋社関係の史料も現状では乏しい。豊前の史料については史料集としてまとめうる程度には見いだせなかった。
 第二部「探聞書」は明治18年の警察内部の探聞報告書「国事ニ関スル報告綴」によるものである。
 第三部の「自由民権運動関係新聞記事」では西日本新聞の前身である筑紫新報および福岡日日新聞の記事を網羅的に採録した。巻末には人名索引を付して利便に供した。