近世史料編久留米藩初期(上)・(下)

 上巻は、久留米藩家老有馬家(当主有馬泰生氏)に伝存されている「古代御直書写」(仮題)を翻刻したものである。これは初代藩主有馬豊氏・第二代藩主忠頼の発給書状を、その原形にしたがって収録した編纂史料である。
 下巻は、「古代日記書抜」(仮題)・「続古代日記書抜」(有馬泰生氏蔵)を収録した。これらの史料は、第三代藩主有馬頼利・第四代藩主有馬頼元時代に関する筆頭家老有馬内蔵助の執務日記である。収録に際しては、原史料が編纂されたときの原型を尊重して、年月日の錯簡があっても原史料の順序に従っている。また当該史料の翻刻に際して、黒岩家文書「古代日記書抜」写(黒岩信子氏蔵)を参照した。
 なお、上巻には久留米藩の成立と初期藩政、ならびに有馬内蔵助家の伝来文書についての解説、花押・印章一覧、編年目録、人名・地名索引、藩主有馬家初期系譜、家老有馬内蔵助家初期系譜などを付した。史料中の人名・地名には傍註を付した。