近世史料編柳川藩初期(上)・(下)

 本史料集は天正15(1587)年、豊臣秀吉の九州国割によって柳川に入部した後、関ヶ原の戦いによる除封と、元和6年の柳川再封を経て、寛永19(1642)年に死去するまでの立花宗茂一代の柳川藩史料を家わけで編集したものである。
 従来、柳川藩政史料の編集は、『立花文書』全(立花寛治、大正3年刊行)、『柳川藩史』収録文書などの一部のものに限られていた。本書では各地に豊富に散在している史料の収録につとめ、収録した史料の所蔵先は約百か所にのぼった。柳川藩初期の史料を家分けで集成する試みはこれが最初のものである。
 下巻には解題を付し、柳川藩の成立と初期藩政の展開と、収録史料について述べた。このほか、花押・印章一覧、編年目録、人名・地名索引を付して網羅的に史料を利用できるように編集した。