東洋タイムス(一)〜(四)

 「東洋タイムス」は戦前官営八幡製鉄所の企業内組合「同志会」の機関紙であった。同紙は、大正9(1920)年2月の大争議終息後の六月に創刊され、大正12年10月の最終号第122号まで、旬刊として刊行された。
 同志会は、大争議前年の大正8年10月に発足した。組合の伍長層主導の「穏健」を旨とする組合で、両大戦間期の代表的企業内組合のひとつであった。
 「東洋タイムス」という紙名は、「東洋一の製鉄所の向ふを張って東洋と名称して而してタイムスと命じ」られた。その後、同紙は大正12年11月から月刊の後継紙「労働乃九州」へとかわった。
 戦前、ひとつの企業内組合の機関紙として長期間継続したところに史料としての「東洋タイムス」の価値がある。4冊に分け、写真版で刊行した。なお「労働乃九州」は(一)(二)が刊行されている。