近世史料編福岡藩初期(上)(下)

 本書には、おおむね黒田氏の慶長5(1600)年筑前国入部以降、第二代藩主忠之の承応期までの福岡藩の藩主・家臣関係の史料を家分けで編集した。
 江戸時代、福岡藩によって編纂されたものは、家譜や地誌などについては大部のものをみるが、藩主・家臣の法令・書状類を網羅したものとしては、「黒田御用記」、「福岡明良啓藩志」などの小冊子のものしか見あたらない。本書によって、藩政初期の主要な史料を網羅的に利用する便宜が得られるようになったといえよう。
 頭注のほか、巻末に人名・地名の索引、編年目録、花押一覧を付して、史料の素早い検索と正確な利用が可能になるようにつとめた。研究者の間ではすでに本書を利用した論文も多くでてきており、各市町村史などにも利用されている。