2005年12月26日

県立公文書館設立の要望書が提出されました。

 さる11月24日、「本格的な県立公文書館の設置を要望する会」(代表=荻野喜弘・九州大学大学院経済学研究院長)か ら、「県立公文書館」の設置を求める要望書が福岡県知事と県議会議長に提出されました。賛同者には県内の大学関係者や財界関係者・文化団体の関係者の方々 が名を連ねています。

福岡県知事宛要望書(PDF版)
(HTML形式は下に掲載しています)

 なお現在、同会ではご賛同いただける方の署名を集めています。

署名簿(PDF版)
署名簿(MS-Word版)


2005年11月24日
福 岡 県 知 事
 麻 生  渡 様
        本格的な県立公文書館の設置を要望する会
                     代 表  荻 野 喜 弘
本格的な福岡県立公文書館設立要望書
 「本格的な県立公文書館の設置を要望する会」では、本格的な公文書館を設置していただきたく、関係各位の方々よりのご賛同をいただきましたので、別紙要望書を提出いたします。
 なにとぞ、格段のご高配のほどよろしくお願い申し上げます。
以 上


本格的な県立公文書館設置に関する要望書


1.県立公文書館の設置を
 昭和63年に施行(平成11年改正)された公文書館法により地方公共団体の公文書館設置についても定められましたが、福岡県には現在まで公文書館は設置されておりません。
 福岡県は公文書館の平成9年度設置をめざし、平成4年12月に公文書館のあり方について、「福岡県公文書館設置に関する懇話会」に諮問がなされました。 これに対し、平成6年3月の答申「福岡県公文書館のあり方について」において「歴史資料としての公文書の保存・利用という観点からみた場合、本県の文書管 理システムは不十分な現状にある」として「文書の評価から公開に至る一連の業務に携わる専門スタッフ(アーキヴィスト)、資料の保存・利用のための施設、 膨大な資料の受け入れに対応できる保存スペースを備えた専門的施設が必要である」との提言が示されました。しかしその後の財政難のため、「箱モノ」は造ら ない、という県の方針により、事態は全く進展しませんでした。
 すでに全国で29の都道府県に公文書館が設置されています。福岡県では近現代、特に戦中戦後やその後の多くの公文書が失われており、今後の福岡県行政の基盤を喪失し、また、歴史認識の欠如にもつながるおそれがあります。県立公文書館の設置はまさに急務であるといえます。

2.理想的な公文書館の設置をめざして
 九州国立博物館の開設にともない、九州歴史資料館が小郡市に移設されることになり、県ではそこに公文書館を併設する案もでていたと聞いております。しか し、公文書館として何よりも重要なことは、アーキヴィストの人数と資質であり、また公文書館は文書の収容・保管だけでなく、補修・利用のための設備と機能 とを完備し、県民にとって利用しやすい施設でなければなりません。すでに公文書館に関する委員会の答申から10年が経ちましたが、この間各県では公文書館 の設置があいつぎ、その内容も格段に進歩発展して高度なものになっています。これらの公文書館では、情報公開および住民の行政参加への基盤ともなっていま す。
 現在、九州における公文書館の設置は大分県のみにとどまっています。九州を代表する県として、また全国知事会会長の県として、福岡県にはまさに理想的な本格的公文書館の設置が強く望まれます。

3.公文書館設置のための十分な準備と検討を
 福岡県の公文書館設置は急務でありますが、一方でただ設置さえすればよいというものではありません。ことに拙速は避けなければなりません。むしろ公文書 館後発の福岡県としては、本格的で理想的な公文書館の設置をめざし、そのための十分な準備と検討を着実にすすめる必要があります。
多くの有識者から意見を求めるとともに、国内外の公文書館・文書館・アーカイヴズを調査して、本格的な公文書館を設置するための委員会、および準備のため の組織を設置することが不可欠です。同時にアーキヴィストの養成や、現在ますます散逸・消滅の危機に瀕している文書の調査・収集・整理、さらにはすでに失 われてしまったものの復元などをすすめ、公文書館開設にむけた準備に一日も早く着手することが求められます。

 以上、福岡県の公文書館の設置が今日まで実現していないことを踏まえ、この際、福岡県としては高邁な理想を実現する公文書館設置のため、十分な検討と準 備をおこない、全国、いや世界に誇れるような、そして後世の県民から感謝されるような、本格的公文書館を設置されるよう強く要望するものです。

 2005年11月24日

 福岡県知事 麻 生  渡  様
本格的な県立公文書館の設置を要望する会
 代 表 九州大学大学院経済学研究院長
 代 表 九州大学附属図書館付設記録資料館長
荻 野 喜 弘
〒839-0809 久留米市東合川3-7-30
  
   賛  同  者    
     
九州大学総長 梶 山 千 里 
西南学院大学学長 村 上 隆 太
福岡大学学長 山 下 宏 幸
北九州市立大学学長 矢 田 俊 文
九州産業大学学長 佐 護   譽
九州情報大学長 麻 生 維 美
九州・山口経済団体連合会会長 鎌 田 迪 貞
福岡経済同友会代表幹事 石 川 敬 一
福岡県経営者協会会長 明 石 博 義
福岡商工会議所会頭 田 尻 英 幹
九州経済調査協会会長 谷   正 明
北九州商工会議所会頭 重 渕 雅 敏
久留米連合文化会会長 花 柳 光 君
石橋美術館館長 平 野   実
九州大学理事 副学長・図書館長 有 川 節 夫
九州大学大学院法学研究院長 植 田 信 廣
九州大学大学院人文科学研究院長 川 本 芳 昭
福岡大学商学部長 川 合   研
福岡大学経済学部長 芹 澤 数 雄
福岡大学法学部長 屋 宮 憲 夫
福岡大学人文学部長 山 中 博 心
九州産業大学国際文化学部長 木 村 忠 夫
九州産業大学経済学部長 山 本 盤 男
九州産業大学商学部長 高 橋 公 忠
九州情報大学副学長 市 村 昭 三
九州情報大学副学長 麻 生 隆 史
九州情報大学経営情報学部長 原 田   溥
前北九州市長 谷   伍 平
元飯塚市立歴史資料館館長 深 町 純 亮
九州大学名誉教授 斎 藤 文 男
九州大学名誉教授 秀 村 選 三
同志社大学人文科学研究所長 西 村   卓
日本大学教授 田 中 直 樹
九州大学教授 有 馬   學
(その他多数の方々にご賛同いただいています。)

 現在、「本格的な県立公文書館の設置を要望する会」では署名活動を実施しています。署名簿を印刷の上、ご署名を同会事務局へお送りください。

 事務局 813-8503福岡市東区松香台2-3-1  九州産業大学商学部山田研究室

署名簿(PDF版)
署名簿(MS-Word版)