福岡県地域史研究

 福岡県地域史研究所では、福岡県域に関する歴史研究の基盤をつくり福岡県史編纂事業を推進をはかるため、県内外の方々による論文・研究ノート・史料紹介等を掲載する研究誌『福岡県地域史研究』を発行してきました。

『福岡県地域史研究』内容のご紹介
(既刊の目次をご覧になれます。) 

「刊行のことば」から (一部抜粋)
 ここに『福岡県地域史研究』を発刊するのは、この地域の歴史研究のさらに自由多彩な発展をはかり、県史編纂の豊かな基礎作りをしようとするものである。県の内外、学界、民間の如何を問わず、およそ此の地域の歴史研究に志ある方々の論文、研究ノート、史料紹介等々の玉稿をお寄せいただくよう希望する。
 澎湃として打ち寄せる玄海の波、秀麗な香春、英彦、古処、宝満、背振の嶺々、香ぐわしく広がる筑紫と豊の広野、その中に悠久の歴史を映して流れる筑後川、遠賀川、空はあざやかに風は緑に薫っている。我々はこの美しい郷土とここに繰り広げられた歴史、築かれた文化をこよなく愛する。願わくば此の郷土愛を偏狭な地域エゴイズムに堕することなく、おおらかに且つ冷静な視野で此の地域の歴史を省察し、再構成し、地域文化を築く基礎としたいものである。
 我々は県史編纂として最後発であるが、それだけに他府県の府県史編纂のあり方を踏襲し模倣しようとは思わない。此の地域の歴史に即し、この広場に集う人々に応じて弾力的に形をととのえ、新しい県史編纂の道を模索してゆきたいと思う。史料集においても、本誌においても新しい発想、企画を歓迎し、試論、仮説にも真実に対応するつもりである。
 本誌のために積極的に御支援、御協力いただくとともに、厳正な御批判を賜賜るように心からお願いする。

    昭和53年3月12日
福岡県地域史研究所長 (当時) 
秀 村 選 三